下水道の水に含まれる病原性微生物もしくはそれに由来する遺伝子物質(RNA)等を分析し、病原性微生物の感染動向把握のための補完情報として活用することを目的としています。
下水サーベイランスは、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
新型コロナウイルスについても、感染者は症状の有無に関わらず糞便や唾液にウイルスRNAを排出することが知られています。
週1回、県内の下水処理場で流入下水を採水し、冷凍保管します。これを毎月1回、定量PCR法により下水中の新型コロナウイルスRNA量を測定しています。
測定結果はその地域の新型コロナウイルス感染症の流行状況と比較し、評価します。