カラフル色合いが食欲をそそる
昨年6月、地域団体商標に登録された鳥取県西部の特産品の一つ・大山ブロッコリー。全国でファンが増えており、ブロッコリーを余すことなく味わってもらおうとさまざまなメニューが開発されている。このうち「大山ブロッコリーのミートローフ」は子どもから大人まで幅広い層に人気を集めている。
昨年2月から今年1月までの大山ブロッコリーの販売額は12億4684万円と過去最高を記録した。西部農業改良普及所によると、栽培農家280戸のうち約1割(30戸)を20~40代の若い就農者が占めるなど、次世代の担い手が増えている。
メニューの開発は、主に大山町内の料理好きのメンバー6人で組織する「大山ブロッコリー料理研究会」(高見美保子会長)が担当。ブロッコリーの軸を使ったきんぴらなど、これまで23品が出来上がった。
ミートローフは、ハンバーグにブロッコリーが入ったメニューで、野菜が苦手な子どもにも喜ばれる“ヒット作”になった。
ひき肉や玉ネギなどで作った生地で、ゆでたブロッコリーとチーズを包み、オーブンで焼く。ブロッコリーがはみ出さないように包むことと、焼き加減、ブロッコリーのゆで時間がポイントで、「ブロッコリーは『少し硬いかな』と思うくらいが、焼き上がったときに歯応えが残ってちょうどいい」という。
高見会長は「ブロッコリーが苦手だという子が『おいしい』といって食べてくれるのがうれしい。いろいろな料理でブロッコリーを食べてもらい、おいしさを知ってもらうことで、消費拡大につながれば」と話している。