肉厚で香りが良く、歯応えも抜群な「原木シイタケ」。
鳥取県内には、シイタケなどに関する国内唯一の研究施設があることもあり、多くの生産者が栽培に取り組んでいる。
県内では、ナラやクヌギといった広葉樹の原木に菌を植えて栽培する「原木栽培」が主流。
自然を大切にした昔ながらの林内栽培方法は、木の栄養分だけでじっくりと成長するので、肉厚でうま味のあるしいたけができるという。
一方で、市場にはおがくずと栄養剤で栽培する「菌床栽培」のシイタケや、中国産の商品も数多く出回っている。
原木シイタケの普及や消費拡大に取り組んでいる、菌興椎(しい)茸(たけ)協同組合では「原木シイタケは香りが良く、安全性も高い。
食べてもらえば、食感やおいしさがすぐに分かります」と、その違いを説明する。
近年の研究では、シイタケのさまざまな効果も明らかに。
悪玉コレステロールを下げる成分や、血液をサラサラにする成分が含まれており、健康食品としても注目されている。
さまざまな料理へのアレンジも可能。
今回のレシピを考案した同組合の谷口晶子さんは「原木シイタケは安全でおいしく、しかも健康的な食材。いっぱい食べてほしいですね」と呼び掛けている。