鳥取県西部特産の白ネギを使った「将軍鍋」は、50~70代の主婦ら25人でつくる「白ねぎ料理研究会」が開発したしゃぶしゃぶだ。
鳥取県西部特産の白ネギを使った「将軍鍋」は、50~70代の主婦ら25人でつくる「白ねぎ料理研究会」が開発したしゃぶしゃぶだ。
シャキッとした歯応えの後、口の中いっぱいに広がる甘み。ツンとかすかに鼻をつく。
白ネギの風味がぎゅっと凝縮された鍋だ。
ユニークなネーミングは、鍋の脇役になりがちな白ネギを主役にしようという発想。
研究会は白ネギを「将軍」、他の具材やハマチ、アジなどの青魚を混ぜた薬味を「家来」と呼ぶ。
「インパクトのある名前で普及を図る。誰でも簡単に作れ、値段も安上がりですよ」と前田育子会長(65)。
白ネギを「郷土の味」と誇りを持ち、各地で料理教室を開いたり量販店での店頭調理などでアピールしてきた。
白ネギをサッと湯に通し、薬味とごまだれにからめて堪能。だしと白ネギの甘味がよく合う。
「体がぐんぐん温まり、風邪なんかも吹き飛ばす」。
メンバーの田中和子さん(65)はほほ笑む。
研究会によると、白ネギには脂肪燃焼の促進や疲労回復、殺菌作用などの効能もあるという。
ピザ、ドーナツ、天ぷら、スープ、せんべい…。
研究会は約90種の白ネギ料理を生み出した。
前田会長は「白ネギは栄養面でも味の面でも抜群。
今後もいろいろなレシピを開発して消費拡大を目指したい」と話す。