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しょうがせんべい

 素朴にして上質 伝統のお菓子「しょうがせんべい」

しょうがせんべい 砂丘にうっすらと降り積もった雪を連想させる「しょうがせんべい」。
 鳥取の昔からの素朴な風情のしょうがせんべいは、手間暇かけて作られる波形のせんべいで、県東部に伝わる庶民の味として親しまれています。






ポイント1
 しょうがせんべいは冬の砂丘をイメージ

 しょうがせんべいの色や形は、鳥取砂丘をイメージして考案されたと言われています。波型の形は、風紋。生姜蜜の白は、砂丘にうっすらと積もった雪、冬の砂丘です。

ポイント2
 製造業者は、主に鳥取市内に4店

○   宝月堂 民藝の父吉田璋也による駄菓子を昇華したしょうがせんべい
   (鳥取県鳥取市二階町3-121  電話 0857-22-3745)
○   城北たまだ屋   一枚一枚手仕事で仕上げた口どけのよい白さ
   (鳥取県鳥取市松並町1丁目112  電話 0857-23-5832)
○   いずみや製菓 口あたりよく溶けあうせんべいとせんべい蜜のコントラスト
   (鳥取県鳥取市行徳1-181  電話 0857-22-3670)
○   秋田玉栄堂
   (鳥取県鳥取市吉方町2丁目107  電話 0857-22-3627)
  

名前の由来・歴史

しょうがせんべい◆しょうがせんべいの歴史
 しょうがせんべいの起源は江戸時代後期とされるが、裏付ける資料はなく、定かではない。
 明治後期には鳥取市内のあちこちで生産され、駄菓子として1枚単位で販売されていたことが判っている。
 鳥取で民芸運動を繰り広げた吉田璋也は、このしょうがせんべいに着目。焼く、曲げる、塗るという全工程を職人の手で行うことで、民芸せんべいという概念を定着させた。

食べ方・料理・栄養・保存のポイントなど

◆製造方法
 主な製造工程は以下のとおりです。

1  生地を焼き型に流し込み、せんべいを焼く。
2  せんべいを取り出し固まるまでの間に波形に仕上げる。
3  はけを使い生しょうがをせんべいに塗る。
4  乾燥させる。店によっては、砂糖の配分、曲げる角度など若干の違いはありますが、それぞれの個性を知った上で食べ比べてみるのも楽しみです。

その他

◆鳥取県のしょうが栽培
 鳥取県東部の鳥取市気高町瑞穂地区は、県内一のしょうがの産地。
 その歴史は古く、鹿野城址亀井公が朱印船貿易により東南アジアからしょうがを移入し、現在の鳥取市気高町日光地区で栽培を奨励したことが起源とされて、400年以上の歴史があります。
 今では、気高町を中心に「JA鳥取いなば生姜生産部」が平成23年3月に結成され、生産・販売の拡大を進めています。
  

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